保育実習に行くためには、行きたい保育園を探し、内諾をもらうための電話をかけなければいけません。
私は電話がとても苦手でした。本当に億劫で、気持ちが沈み、逃げ出したいほど。
心の準備に数週間かかります。
さっさと電話してしまえば楽になるとわかってはいるのですが、どうしても気が重くて勇気が出ません。
保育実習の内諾の電話をする前もそうでした。
周りの友人は順調に電話をかけています。
私が「緊張する」「気が重い」と相談したところで、「私もだよ。緊張するよね」と言われて終わりです。
結局、自分で立ち向かうしかないのです。
この記事では、私が内諾の電話に立ち向かった体験談と、電話をかけるときのコツをまとめました。
電話が怖い人でも、きっと一歩踏み出せます。
私の内諾電話の体験談
「内諾」ってそもそも何?
保育実習では、まず「内諾(ないだく)」を得る必要があります。
これは、希望する保育園に「実習を受け入れていただけますか?」と連絡をし、「はい、大丈夫ですよ」と承諾してもらうこと。
このやりとりを、自分で電話で行うのが、最初の大きなハードルです。
電話をかけるおすすめ時間帯?授業があるんだけど…
「午前10時〜11時頃が電話しやすい時間帯」とよく言われますが、学生にとってはその時間に授業が入っていることも多いです。
「今は迷惑かも…」と考えているうちに、どんどん時間が過ぎてしまいました。
今思えば、「保育園が開いている時間にかける」だけで良かったのです。
☎ 一応おすすめの時間帯も書いておきます
保育園の職員は時差出勤していることが多く、
朝7時に出勤する先生もいれば、9時からの先生もいます。
夕方も16時で帰る先生や18時まで働く先生など、勤務時間に幅があります。
つまり、朝や夕方は職員が少なめで、9時〜16時頃が比較的人員が多くなる時間帯です。
また、園長先生や主任など、実習の窓口になる先生もこの時間帯にいることが多いため、電話がつながりやすい可能性が高いです。
一般的には、
- 子どもが落ち着く 10:00〜11:00
- お昼寝の時間である 12:00〜15:00
が「電話しやすい」と言われますが、
実際にはその時間に職員会議があったり、保育の手が足りなかったりする園もあります。
私の経験上は、お昼寝中に電話をお願いされることが多かったですが、
学校の授業との兼ね合いもありますよね。
なので、迷ったら 10時〜16時の間にかけるのがおすすめです。
心の準備という名の先延ばし
「今日は気分が乗らないから」「まずは言う内容を整理してから」…と、言い訳して先延ばし。
でも本当は、怖い・恥ずかしい・失敗したらどうしようという不安から逃げていただけでした。
そのあいだずっとモヤモヤしていて、無駄にエネルギーを使っていました。
人は「やらなきゃ」と考えることそのものでエネルギーを消費しているのだそうです。
つまり、もし早く電話をかけていれば、余ったエネルギーを他のことに使えるということ。
先延ばしはエネルギーの無駄遣いだったのです。
バンジージャンプ並みに緊張してかけた電話
ある日、もう逃げていられない!と思って、意を決して電話。
まるでバンジージャンプを跳ぶ前の気分。手は震えるし、声も上ずりました。
それでも、メモを見ながらゆっくり話すと、意外とすんなり終わったのです。
園の方はとても丁寧に対応してくださいました。
断られて大ショック!振り出しに戻る
ただ、初めてかけた電話では、「今年は受け入れしていません」と断られてしまいました。
ショックでした。でも、それが現実。
また振出しに戻り、心の準備からスタートです。
なんとか気持ちを切り替え、頑張るしかありませんでした。
終わってみれば「早くかければよかった」
電話が終わった後は、スッキリした気持ちと、ちょっとだけ自信が残りました。
「あのとき勇気を出してよかった」と、今では思えます。
が、こんなに清々しい気持ちになるならもっと早くかけたらよかった、というのが正直な気持ちです。
電話が苦手な人へ。乗り越えるためのコツ
電話前の心構え
- 先延ばしにするほど疲れるからさっさとかける
- やらなきゃいけないことは、早く済ませた方が楽
- 気が重いままで過ごす時間がもったいない
- 1%だけ明るい声を意識するだけで印象が変わる
準備のコツ
- 言うことは全部書き出しておく
- 口に出して練習してみる
- 棒読みでも大丈夫。誠意は伝わる!
当日の対応ポイント(想定外への備え)
● 担当者が不在の場合
「ご都合のよい時間を教えていただけますか?」
または「改めてお電話いたしますので、お時間を教えていただけると助かります」
✅ +ワンポイント:空いている時間をメモしておくと提案しやすい!
● 断られた場合
「わかりました。ありがとうございます」とお礼を言う
✅ +ワンポイント:候補を2〜3園リストアップしておくと立ち直りやすい!
● 聞き取れなかった場合
「申し訳ありません。もう一度お願いしてもよろしいでしょうか?」
「少し聞き取りづらかったのですが、〇〇とおっしゃいましたか?」
✅ +ワンポイント:焦らず落ち着いて確認。メモをとるのも◎!
● 相手が不機嫌そうな場合
電話の相手が少し冷たかったり、イライラしているように感じることもあります。
でも、それはあなたのせいではありません。
保育園は人手不足で忙しい時間帯も多く、たまたまタイミングが悪かっただけかもしれません。
そんなときは、できるだけ要点を簡潔に伝えて
「お忙しいところ恐れ入ります」と一言添えるだけで十分です。
✅ +ワンポイント(気持ちのアドバイス)
- 相手の態度=あなたへの否定、ではありません
- 社会に出ると、いろんな人と関わる場面も増えます
- 「苦手な経験」も、あとから必ず自分の力になります
● ベストな時間にこだわりすぎない
「今がベストな時間かどうか…」と悩むより、
保育園が開いている時間にかけるだけでOK!
電話のセリフ例【基本・不在時・断られた場合】
▶ 基本の電話例
お忙しいところ失礼いたします。
私、〇〇大学〇〇学科〇年の〇〇と申します。
○月○日からの保育実習を希望しており、お電話させていただきました。
実習を受け入れていただくことは可能でしょうか?
▶ 担当者がいない場合
恐れ入りますが、保育実習の件でお話できる方はいらっしゃいますでしょうか?
→ 不在だった場合:
かしこまりました。ご都合のよいお時間を教えていただけますか?
(または)〇日〇時頃に改めてお電話してもよろしいでしょうか?
▶ 断られた場合
承知いたしました。お忙しい中、ご対応いただきありがとうございました。
また機会がありましたら、どうぞよろしくお願いいたします。
まとめ|電話が怖くても、準備をして備えれば上手くいく!
電話が苦手なのは、あなただけではありません。
私も本当に怖かったし、断られて落ち込んだこともありました。
でも、電話は社会人として必要不可欠なものです。
スキルアップのチャンスだと思って、少しずつ慣れていけば大丈夫。
どうせやらないといけないのだから、早く終わらせて、心置きなく他の楽しいことに時間を使いましょう!
あなたの勇気を、私は応援しています。一緒に乗り越えていきましょうね。