保育実習の流れを完全解説|いつから動く?初めてでも安心の準備〜終了まで

実習生

保育士になるために、「保育実習」は避けて通れません。
でも、
「いつから動けばいいの?」
「何を準備すればいいの?」
と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

保育実習の流れは少し複雑に感じるかもしれませんが、
大きく分けるとシンプルです。

保育実習は、大きく3つのステップで進みます。

  1. 実習前:園選び・内諾・準備
  2. 実習中:1日の流れ・日誌
  3. 実習後:日誌提出・お礼状

このあと、それぞれのステップについて、詳しく解説していきます。

・保育実習が漠然と不安
・見通しを持っておきたい
・保育実習でどんなことをするのか知っておきたい

という人のお役に立てたら嬉しいです!

まずは、保育実習の全体の流れから見ていきましょう。

「保育実習ってどんな流れなの?」という人でも、この記事を読むことで全体像が分かるようにまとめています。

この記事でわかること

  • 実習までの流れ
  • 実習前の準備
  • 実習中のスケジュール
  • 実習後にやること
  • よくある疑問

※正式名称は「保育所」ですが、一般的には「保育園」と呼ばれることが多いため、この記事では「保育園」と表記します。

最初に大切なお話~養成校での事前指導~

保育実習に行くということは、養成校(大学、短大、専門学校など)に通っていると思います。

養成校では、保育実習についての指導が必ずあります。

いきなり「自分で実習先を見つけてアポ取って行ってきてください」と言われることはないはずなので、そこは安心してください。

そして、養成校で指導されたことを最優先で守ってくださいね。

保育実習の全体の流れ

保育実習の全体像をざっくり把握しておきましょう。

  • 保育実習前 
    • 保育実習に行く保育園を選び、内諾の電話をする  
    • オリエンテーションをしてもらう
    • 保育実習の種類を確認する|観察実習・参加実習・部分実習・責任実習 
    • 必要な準備物を確認する
  • 保育実習中  
    • 実習一日の流れ(通勤~退勤まで)  
    • 日誌を書いて提出  
    • 保育園での反省会 
  • 保育実習後  
    • 最後の日誌の提出と受け取り  
    • お礼状送付  
    • フィードバック 

次からは詳細を説明していきます。

さらにイメージを深めて、見通しを持てるようにしていきましょう。

保育実習前にやること

保育実習先の選び方

基本的に、実習先は自分で選びます。

付属園実習など、園から指定される場合もありますが、ここでは自分で選ぶ際のお話をしていきますね。

選び方に決まりはありません。自分の興味関心、学びたいこと、家からの距離や時間などに合わせて考えてみてください。

以下に、保育園を選ぶ際の基準を載せておきますので、参考にしてみてくださいね。

保育園の種類を確認する
(実習先は、養成校が指定する保育施設の中から選ぶ場合もあります。)

  • 公立/私立 
  • 認可の保育園
  • 認定こども園
  • 小規模保育園(0~2歳児までの保育園)

実習先の保育園を選ぶ基準

  • 家からの距離
    → 毎日通うため、無理のない距離を選びましょう。
  • 園の規模(園児数)
    → 小規模園と大規模園で雰囲気や学びが変わります。
  • 保育の特色
    → モンテッソーリや担当制など、学びたい保育を選ぶのもおすすめです。
  • 通いやすさ(交通手段)
    → 電車・バス・自転車など、現実的に通えるか確認しましょう。
  • 将来働いてみたい園か
    → 就職も視野に入れて選ぶのも一つの方法です。

この記事を書いている私の経験談をこちらに載せておきます。良かったら参考にしてください。

内諾の電話の流れとポイント

「内諾」とは「保育実習を受け入れてくれませんか?」というお願いをして、許可をもらうことです。

許可をもらうために、保育園に電話をかけます。

〈内諾をもらうための電話の仕方例〉
お忙しいところ失礼いたします。
私、〇〇大学〇〇学科〇年の〇〇と申します。
○月○日からの保育実習を希望しており、お電話させていただきました。
保育実習の件でお話できる担当の方はいらっしゃいますでしょうか?

また、
・担当者が不在の場合
・断られた場合
などの会話例も以下の記事に詳しくまとめています!

オリエンテーションをしてもらう

オリエンテーションとは、実習が始まる前に、実習先の保育園に行き、打ち合わせをすることです。

主な内容は以下の通りです。

  • 実習で入るクラス
  • 服装、持ち物
  • 勤務時間
  • 設定保育や責任実習の有無

オリエンテーションについて更に詳しく知りたい!という人は、こちらをご覧ください。

保育実習の種類を確認する|観察実習・参加実習・部分実習・責任実習

実習には以下の種類があります。

上から順に段階を踏んでいく場合が多いですが、養成校や実習先の保育園の指示がある場合はそれに従いましょう。

  • 観察実習…保育園の現場を実際に見て、子どもや保育者の様子、一日の流れなどを観察します。
  • 参加実習…保育の現場に実際に入り、保育を経験します。子どもの発達、保育者の動き、一日の流れを学ぶために、積極的に動く姿勢が大切です。
  • 部分実習…一日の中の一部分を、実習生が考え行います。指導案の作成が求められます。
  • 責任実習…一日の保育活動の全てを実習生が行います。主活動だけでなく、朝の会、排泄、食事、昼寝、と一連の流れを把握しておかなければなりません。

保育実習の準備物・事前準備

準備するもの・準備することは主に以下のカテゴリに分けられます。

①服装
②実習に持っていく物
③日誌を書くための物
④教材・手遊び

ここでは、一般的に必要な準備物のチェックリストを載せておきます。

①服装②実習に持っていく物は、養成校の事前指導や、実習先の保育園でオリエンテーションの際に指示があるでしょう。必ず確認して準備しておきます。

  • 服装
    • 通勤時はリクルートスーツを指定されることが多いです。
    • 実習中は動きやすい服装で、シャツは明るめだと印象が良いですよ。下着が透けないこと、胸元が開きすぎていないものを選びましょう。
  • 持ち物
    • メモ帳・ボールペン
    • 印鑑
    • エプロン
    • 上履き、運動靴
    • 帽子
    • 水筒
    • 昼食
  • 日誌を書くための準備…日誌を家で書くための準備です。疲れてへとへとな状態で日誌を書くのは、とても大変なことです。ですが、少しでも早く書き終えられるように、できることは準備しておくと安心です。
    • メモ帳
    • ボールペン
    • 替芯、または替えのボールペン
    • 鉛筆
    • 消しゴム
    • 白紙の日誌のコピー(下書き用)
    • 参考になる書籍
  • 実習で使う教材・手遊びの準備…実習中に子どもたちと遊ぶ際に実践できるよう、レパートリーを増やしておくと良いでしょう。部分保育や責任実習で設定保育をさせていただける場合は、前もって準備しておくと安心です。オリエンテーション後に準備するとなると、思ったより時間がとれない可能性もあります。将来保育の仕事に携わりたい人は、ぜひ時間がある時に教材や手遊びを準備しておくと良いですよ。
    • 教材例
      • ペープサート
      • パネルシアター
      • 手袋シアター
      • エプロンシアター
    • 手遊び例
      • グーチョキパーでなにつくろう
      • のねずみ
      • はじまるよ
      • おおきくなったらなんになる
        など

保育実習中のスケジュールと1日の流れ

1日の流れ(通勤~退勤まで) 

保育実習中のスケジュールと1日の流れを解説します。あくまで一つの例として、参考にしてくださいね。

①出勤

  • 保育園に到着
  • 挨拶・出勤簿に捺印
  • 着替え

②保育園での1日(例)

7:00順次登園
9:00朝の会・排泄(おむつ交換)
9:30主活動・自由遊び
11:00排泄(おむつ交換)
11:30給食
12:30午睡
14:30起床
15:00おやつ
16:00帰りの会
16:30自由遊び・順次降園
18:00閉園

 保育園の開園時間のうち、8時間(+休憩1時間)の勤務時間が基本です。

③退勤

  • 挨拶
  • 着替え
  • 保育園を出る

実習の1日はここまでが流れです。

④帰宅後

  • 実習日誌をとにかく書く!

日誌を書いて提出

実習が終わったら、その日の日誌を書いて、翌日の朝一番に提出します。期限は必ず守りましょう。

保育実習日誌の書き方について詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。

園での反省会

保育園によっては、昼や最終日に実習の反省会の時間を用意してくださる園があります。

わからないこと、悩んだこと、不安なこと、学んだこと、成長できたこと、今後の課題、感想などは、事前に自分の中で整理しておくと、反省会でもスムーズに伝えられます。

実習後にやること

最後の日誌の提出と受け取り

最終日の翌日には最後の日誌を提出に行きます。

また、受け取りの日時も確認しておくことを忘れずに。

お礼状送付

終わったらできるだけ早めにお礼状を書いて送ります。

実習の締めくくりです。心を込めて書きましょう。

フィードバック

実習で学んだことを、次に活かすことが大切です。

ちなみに、私は実習で使った教材や活動内容は、現役の今でも活用しています。

よくある質問

Q
保育実習に行く園はどうやって選べば良いですか?
A

保育園の規模、通いやすさ、保育の特色などを基準に選ぶのがおすすめです。

例えば次のような点を確認してみましょう。

・規模(園児数)
・家からの距離と通いやすさ
・保育の特色(モンテッソーリ教育、担当制、食育など)
・将来働いてみたい園かどうか

ホームページやSNSで園の様子を確認してみましょう。

詳しい選び方は本文で解説しています。

Q
保育実習の準備は何をすれば良いですか?
A

服装、持ち物、家で日誌を書くための準備、教材・手遊びの準備をしておくと安心です。 

詳しい準備物のチェックリストは本文で紹介しています。

Q
保育実習の期間はどれくらいですか?
A

保育実習の期間は、一般的には「10日〜2週間程度」のことが多いです。
ただし厚生労働省の基準では

・保育実習Ⅰ:20日以上
・保育実習Ⅱ:10日以上
・保育実習Ⅲ:10日以上

と定められています。

実際のスケジュールは養成校によって異なるため、学校の指示を確認しましょう。

Q
保育実習はいつから準備が始まりますか?
A

養成校の授業は、実習の半年前〜1年前から始まることが多いです。

実習先探しや内諾の電話は、実習の数ヶ月前から動き始めることが多く、養成校の指導によって時期が異なります。
 

次のような一例が挙げられます。

時期内容
半年前〜1年前事前指導の授業
3〜6ヶ月前実習園を探す
3〜4ヶ月前内諾の電話
1〜2ヶ月前オリエンテーション
実習直前持ち物準備・日誌準備
Q
保育実習の内諾は何ヶ月前に電話したら良いですか?
A

一般的には実習の3〜4ヶ月前に電話をすることが多いです。

ただし、養成校によって時期の指示がある場合もあるため、必ず学校の指示を確認しましょう。

Q
実習を断られたらどうしたら良いですか?
A

落ち込まず、すぐに次の保育園を探しましょう。

保育園側の事情で、実習を受け入れてもらえない場合もあります。落ち込む気持ちは分かりますが、切り替えて、すぐに違う保育園を探し、お願いしてみましょう。

Q
お礼状は必ず送るのですか?
A

送るのが一般的なマナーとされています。

実習先の保育園は、忙しい中、実習生を受け入れ指導してくださっています。感謝の気持ちを伝えましょう。社会人としてのマナーを学ぶこともできます。

お礼状に関しても、養成校の指導があると思いますので、確認してみてください。

Q
保育実習は何時から何時までですか?
A

基本的に1日8時間(+休憩1時間)の勤務になることが多いです。園の開園時間内でシフトが組まれ、早番や遅番に入る場合もあります。

ただし、具体的な勤務時間は園や養成校によって異なるため、オリエンテーションで必ず確認しましょう。

Q
保育実習はどれくらい大変ですか?
A

保育実習は「大変だった」と感じる人も多いですが、事前に流れを知り準備しておくことで負担を軽くすることができます。

大変だと感じるポイントとしては、
・内諾の電話
・実習中の緊張や不安
・部分実習の指導案作成
・実習日誌
・疲労や睡眠不足
などが挙げられます。

大変さの感じ方には個人差がありますが、事前に準備をしておくことで落ち着いて実習に臨むことができます。


保育実習は事前準備が安心につながります

保育実習は、子どもたちと関わることができ、学びも深まる大切な成長の機会です。

一方で、初めての環境に不安や緊張を感じる方も多いのではないでしょうか。
そうした気持ちは、誰にとっても自然なものです。

しかし、実習の流れをあらかじめ知り、事前に準備を整えておくことで、落ち着いて実習に臨むことができます。

保育実習は、
・実習前の準備
・実習中のスケジュール
・実習後の手続き
という流れで進んでいきます。

この記事を参考に、できるところから少しずつ準備を進めてみてください。

みなさんの保育実習が、実りあるものになりますように。応援しています!