3歳児の実習日誌を書こうとして、「子どもの活動は書けても、保育者の配慮や実習生の気づきが書けない」と悩むことはありませんか?
3歳児は身の回りのことを自分で行う場面が増え、友達との関わりも広がっていく時期です。子どもの姿だけでなく、その姿を見守ったり援助したりする保育者の関わりにも、日誌を書くヒントがたくさんあります。
この記事では、3歳児の実習日誌に使える例文を、場面ごとに紹介します。実習で経験した場面を思い出しながら、自分の日誌を書くための参考にしてみてください。
3歳児の発達
3歳児は、基本的な運動機能が発達し、走る、跳ぶ、階段を上り下りするなど、全身を使った動きが活発になっていきます。食事や着脱、排泄など、身の回りのことも自分で行える場面が増えていきます。
社会性の面では、友達への関心がさらに高まり、友達と一緒に遊ぶことを楽しむ姿も増えていきます。言葉でのやり取りも増えますが、自分の思いをうまく伝えられなかったり、相手の思いに気づくことが難しかったりすることもあります。
実習では、子どもが自分で取り組む姿を見守りながら、保育者がどのような場面で援助しているのかにも注目してみましょう。
例文①登園~自由遊び
子どもの活動
- 順次登園する。
- 保護者と一緒に朝の用意をする。
- 戸外遊びをする(ボール遊び、砂遊びなど)。
- 片付けをする。
保育者の動きと配慮
- 笑顔で「○○ちゃん、おはようございます」と挨拶する。
- 表情や顔色などを確認し、体調に変化がないか視診する。
- 前日に体調が悪かった子どもの保護者に、家での様子を尋ねて確認する。
- 子どもと一緒に遊びながらも、周囲の様子に目を配る。
- 子どもの興味に寄り添いながら、遊びを見守る。
- 「落ちている玩具はないかな?」と子どもが自ら片づけられるよう言葉かけをする。
実習生の動きと気づき
- かごにおしぼりや連絡帳の写真が貼られており、子どもが写真を見ながら自分で朝の用意をする姿が見られた。子どもが自分で行動できるよう、環境を分かりやすく整えることも援助の一つなのだと感じた。
- なかなか片付けない子どもがいたため、使っていなさそうな物を片づけようとすると、「自分でする!」と怒る姿が見られた。子どもが自分で片づけようとしている場合もあるため、すぐに手伝うのではなく、子どもの思いを確認しながら関わることが大切だと感じた。
環境構成
- おしぼり、連絡帳を入れるカゴを並べておく。
- カゴに写真を貼っている。
- 室内の換気をする。
例文②排泄
子どもの活動
- トイレに行く。
- 排泄後、自分で衣服を整える。
- 手を洗う。
保育者の動きと配慮
- 活動の区切りなどにトイレに行くよう声をかけ、必要に応じて見守る。
- スリッパを並べるよう促す。
- 排便後の始末の仕方を知らせ、必要に応じて援助する。
実習生の動きと気づき
- 排泄後、自分で衣服を整えたり手を洗ったりする姿が見られた。保育者はすぐに手伝うのではなく、子どもが自分でしようとする姿を見守り、必要なところだけ援助していた。
- スリッパが乱れていることを保育者が知らせると、子どもが自分で並べ直していた。生活の中で必要な習慣を一つずつ伝えていくことが大切なのだと感じた。
環境構成
- 自分で手を拭けるよう、取り出しやすい場所にタオルやペーパータオルなどを用意する。
例文③朝の会
子どもの活動
- 朝の会をする。
- 保育者や友達と朝の挨拶をする。
- 季節の歌や今月の歌を歌う。
- 保育者から一日の予定を聞く。
保育者の動きと配慮
- 子どもたちが保育者に注目していることを確認してから、一日の予定を分かりやすく伝え、活動に見通しを持てるようにする。
- 子どもの発言を受け止めながら、「○○ちゃんはこう思ったんだね」などと言葉を添え、友達の話にも興味を持てるようにする。
実習生の動きと気づき
- 保育者が一日の予定を伝えると、「今日は○○する?」と楽しみにする子どもの姿が見られた。事前に予定を知らせることが、子どもが見通しを持って過ごすことにつながるのではないかと感じた。
- 友達が話しているときに自分も話そうとする子どもがいた。保育者がそれぞれの話を受け止めながら順番に聞いており、集団の中でも一人ひとりの思いを受け止めることが大切なのだと感じた。
環境構成
- 子ども同士が顔を見ながら参加できるよう、座る場所を整える。
- 必要に応じて、一日の予定が分かる絵や写真などを用意する。
例文④主活動
子どもの活動
- 製作をする(ハサミの一回切りや連続切り)。
- サーキット遊び(ロープの上を歩く、巧技台を渡る、両足跳び、けんけんぱ)。
保育者の動きと配慮
- ハサミを使用する際は、刃先の向きや持ち方に注意しながら見守る。
- 一人ひとりの様子に合わせ、必要に応じてハサミの使い方を援助する。
- 必要に応じて切る場所に線を引き、子どもが分かりやすいようにする。
- サーキットの遊び方を分かりやすく手本を示しながら伝える。
- サーキットでは子ども同士がぶつからないよう、順番や間隔を見ながら声をかける。
- 難しい動きは無理強いせず、子どもが自分で挑戦しようとする姿を見守る。
実習生の動きと気づき
- サーキットでは、子ども同士がぶつからないよう体育用具の間隔を空けて配置していた。安全に活動するためには、子どもへの言葉かけだけでなく、用具の配置にも配慮することが大切だと感じた。
- 同じサーキットでも、すぐに進む子どもや慎重に取り組む子どもなど、取り組み方に違いが見られた。一人ひとりの様子に合わせて見守ることが大切だと感じた。
- ハサミを使う様子を見ていると、自分で切ろうとする子どもや保育者に援助を求める子どもがいた。安全に配慮しながら、自分でやってみようとする気持ちを尊重することが大切だと感じた。
環境構成
- 製作に必要なハサミや紙などを準備する。
- 子ども同士がぶつからずに取り組めるよう、体育用具の間隔を空けて配置する。
- 安全に体を動かせるよう、周囲に不要な物がないか確認する。
例文⑤食事〜着替え
子どもの活動
- 手を洗う。
- 給食を食べる。
- 衣服の着脱をする。
保育者の動きと配慮
- 食事の様子を見守りながら、「おいしいね」「これは○○だね」などと声をかけ、楽しく食べられる雰囲気をつくる。
- 自分で着替えることが難しい子どもには、「ここまでお手伝いするからあとはやってみよう」と声をかけ、意欲的に取り組めるようにする。
実習生の動きと気づき
- 箸を使う子どもや、スプーンやフォークを使う子どもがいた。一人ひとりの発達や様子に合わせて食具を選べるようにしていることに気づいた。
- 着替えに時間がかかっている子どもに対し、保育者はすぐに手伝うのではなく、自分でしようとする姿を見守っていた。子どもの様子を見ながら、必要な部分だけ援助することが大切だと感じた。
環境構成
- 子どもの体格に合った机と椅子を用意する。
- 自分で着替えを取り出せるよう、衣服を分かりやすく整理しておく。
- 落ち着いて着替えられるスペースを確保する。
例文⑥午睡(入眠〜起床)
子どもの活動
- トイレに行く。
- 昼寝をする。
保育者の動きと配慮
- 午睡中は定期的に子どもの様子を確認する。
- 安心して休息できるよう、一人ひとりの様子を見守る。
- 起床後、自分で布団を畳もうとする姿を見守り、必要に応じて援助する。
実習生の動きと気づき
- 自分で布団を畳む子どももいれば、保育者と一緒に畳む子どももいた。身の回りのことを自分で行う場面でも、一人ひとりの様子に合わせて援助していることに気づいた。
- すぐに眠る子どももいれば、なかなか眠れない子どももいた。一人ひとりの生活リズムやその日の様子に合わせて、落ち着いて休息できるよう関わることが大切だと感じた。
環境構成
- 布団を敷き、落ち着いて休息できる環境を整える。
- カーテンなどで室内の明るさを調整する。
- 安全に移動できるよう、布団の間隔や動線に配慮する。
例文⑦帰りの会~降園
子どもの活動
- 帰りの用意をする。
- 帰りの会をする。
- 自由遊び(ひも通し、あけ移しなど)。
保育者の動きと配慮
- 帰りの用意を自分で進められるよう、必要な持ち物を分かりやすく伝える。
- 自分で用意しようとする姿を見守り、忘れている物がある場合は気づけるよう言葉をかける。
- 保育者が交代する際は、子どもの体調や出来事、保護者への伝達事項などを引き継ぐ。
- 保護者に、その日の子どもの様子や出来事を具体的に伝える。
実習生の動きと気づき
- 保育者がすぐに忘れ物を渡すのではなく、「ほかに持って帰るものはないかな?」と声をかけていた。子ども自身が気づいて行動できるような関わりも大切なのだと感じた。
- 保育者が交代する際、その日の子どもの体調や出来事を伝え合っていた。保育者が変わっても継続して子どもを見守れるよう、職員間で情報を共有することが大切だと学んだ。
環境構成
- 子どもが自分で持ち物を取り出せるよう、個人のロッカーを分かりやすく整える。
- 自由遊びに使う玩具を、子どもが自分で取り出したり片付けたりできるよう配置する。
3歳児|考察・反省・感想
- 3歳児クラスでは、身の回りのことを自分でしようとする姿が多く見られた。私は困っているように見えるとすぐに手伝おうとしてしまったが、子どもから「自分でする」と言われることがあった。保育者は子どもの様子を見守りながら、必要な部分だけ援助していた。子どもが自分でやってみようとする気持ちを大切にし、すぐに手を出すのではなく、まずは見守ることも必要なのだと感じた。今後は、一人ひとりの様子をよく観察しながら、援助するタイミングを考えていきたい。
- 自由遊びでは、友達と一緒に遊ぶことを楽しむ一方で、玩具の使い方や遊び方をめぐって思いがぶつかる姿も見られた。保育者はすぐに解決方法を示すのではなく、それぞれの思いを聞き、必要に応じて言葉を補っていた。友達とのやり取りの中で、自分の思いを伝えたり、相手の思いに触れたりする姿が見られた。保育者は子ども同士のやり取りを見守りながら、必要に応じて言葉を補っていた。このように、子ども同士の関わりを見守りながら必要な援助をすることが大切なのだと感じた。
まとめ
3歳児では、自分でできることが増えるとともに、友達との関わりも広がっていきます。
日誌を書く際は「できた・できなかった」だけではなく、子どもがどのように取り組んでいたのか、友達や保育者とどのように関わっていたのかを具体的に記録してみましょう。




