保育士になる方法は?保育士資格の取り方解説!

新人保育士さん

こんにちは!

この記事では、「保育士になりたい!」という人に向けて、保育士資格の取り方、学費や費用について説明しています。

私は幼児教育が学べる大学に進学し、保育士資格を取りました。

私の中で、保育士になるには幼児教育系の「大学・短大・専門学校」のどこかに入るもの、という感覚があったので、「自分で試験を受けて資格をとるという選択肢もあったのか」と、後になって思いました。

保育士になる方法は一つではありません。

今回の解説を通して、様々な選択肢を知る機会になればと思います。

1.まず簡単に、保育士とは?

保育士の役割

保育士は、保育園や児童養護施設、障害児施設などで、乳幼児から小学生までの子どもたちの成長を支援する専門職です。

保育士の役割は、単に子どもを預かるだけではありません。

  • 健やかな心身の発達を促す
  • 社会性やコミュニケーション能力を育む
  • 保護者と連携をとり、悩みを聞きながら、教育・育児のサポートや保護者支援を行う

こうした活動を通じて、保育士は未来の担い手となる子どもたちの成長に大きく関わっていきます。

保育士資格とは?必要性は?

保育士資格は国家資格です。

保育士として働くためには、この資格を取得することが法律で義務付けられています。資格を持つことで、保育士としての知識や技能が一定水準であることが証明されます。

資格取得者は、保育の専門知識や技能を習得し、実際の保育現場で活かすことが求められます。

具体的には

  • 子どもの発達段階や心理についての理解
  • 事故防止や衛生管理
  • 保護者とのコミュニケーション技術

など多岐にわたる知識が必要です。

また、保育士は保育理念や方針に基づき、個々の子どもに応じた適切な支援を行うことが求められます。

資格がなくても保育園で働く方法はあります。

【保育士資格がなくても保育園で働く方法】※準備中

2. 保育士資格の取得ルート

引用:保育士になるには?-厚生労働省

養成施設卒業 か保育士試験

保育士資格を取得する方法には主に2つのルートがあります。

一つは、保育士養成施設(専門学校や短期大学)を卒業する方法で、もう一つは保育士試験に合格する方法です。

メリット・デメリット

  • 養成施設卒業
    • メリット: 実践的な学びが多く、就職サポートも充実している。必要な単位を取って卒業すれば資格がもらえるので、試験を受けなくて良い。
    • デメリット: 学費がかかり、通常は数年の学びが必要。主に大学(4年制)、短期大学(2年制)、専門学校(2年制/3年制)などの施設がある。
  • 保育士試験
    • メリット: 独学や自分のペースで学べるため、費用を抑えられる。
    • デメリット: 試験合格のための独学が難しいと感じる人もいる。

どんな大学・短大・専門学校があるか調べたい人は、以下で検索してみてください

3. 保育士試験について

保育士試験の受験資格

中卒・高卒の場合

中卒や高卒の方は、まず高校卒業認定試験を受けることが求められます。

その後、児童福祉施設での「実務経験を2年以上」などの実績を積むと、保育士試験を受けることができます。

養成校以外の専門学校・短大・大学在学中、または卒業生の場合

「学校教育法に基づいた学校であるか」などの条件によって、受験資格があるかどうかが変わってきます。

いずれにしても、保育士試験の受験を考えている人は、「受験資格」についてしっかり把握しておきましょう。

受験資格|一般社団法人全国保育士養成協議会

試験内容

保育士試験は、毎年前期(4月)と後期(10月)に行われてあり、筆記試験実技試験から成り立っています。

筆記試験の問題は、「保育原理や子どもの保健・食と栄養、保育実習理論など8教科9科目」、実技試験の問題は「音楽表現、造形表現、言語表現に関する技術のうちから2分野を選択」し、実施されます。

合格基準点は各科目6割以上です。

4. 保育士試験の勉強方法

保育士試験に向けたおすすめの教材には、過去問題集、参考書、オンライン講座などがあります。

独学を選ぶ場合は、時間を見つけて計画的に進めることが大切です。一方、通信講座を利用すると、効率的に学ぶことができます。模擬試験を受けることで、自分の理解度を確認し、試験本番に向けた準備を整えることが可能です。

5.保育士資格取得にかかる費用の目安と支援制度

1. 保育士養成施設の種類別学費:大学・短大・専門学校・通信制大学

  • 4年制大学: 学費は年間100万円〜150万円で、4年間で総額400万円ほどかかることが一般的です。より高度な教育を受けることができ、卒業と同時に保育士資格が取得できます。
  • 短期大学・専門学校: 学費は年間100万円前後で、2年間で約200万円。短期間で資格取得ができるため、費用を抑えつつ早く現場に出たい方に適しています。
  • 通信制大学: 自宅学習が中心のため学費は低めで、3年間で100万円程度が一般的。自分のペースで学習したい人や、働きながら資格取得を目指す社会人向けです。

国公立、私立によっても学費が変わってきます。

2. 独学や通信講座の費用

養成施設を利用せず、独学や通信講座で保育士資格を目指す方法もあります。独学は試験受験料と教材費を含めて約2万円、通信講座は約5万円で、費用を抑えながら保育士資格を取得可能です。

3. 支援制度

保育士修学資金貸付制度を利用することで、養成施設の学費負担を軽減できます。たとえば、月額5万円の貸付や入学・就業準備金が含まれるため、一定期間の勤務義務を果たせば返済免除となる仕組みです。地域によって支援内容は異なるため、詳細は自治体の情報を確認するとよいでしょう。

まとめ

保育士資格を取得するポイントは以下の3つです。

  • 保育士資格取得の方法は、主に「養成施設卒業」と「保育士試験合格」の2種類。
  • 試験内容は年2回で、筆記と実技があり、効率よく学ぶために教材や模擬試験が推奨される。
  • 学費の目安は、4年制大学で約400万円、短大や専門学校で2年間約200万円、通信制大学は3年間で約100万円。

保育士以外に幼稚園にも興味がある人は、「幼稚園教諭の免許も取得できる学校か」という点も判断基準のポイントになります。

また、社会人になってから大学に入りなおすという選択肢もありますよ。

様々な選択肢をイメージして、後悔のない選択ができますように。

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