保育実習日誌の例文|4歳児

保育実習日誌の例文|4歳児クラス 実習生

4歳児の実習日誌を書こうとして、「子ども同士の関わりをどう文章にすればいい?」「保育者の援助にはどんな意図があるの?」と迷うことはありませんか?

4歳児は友達との関わりが深まり、イメージを共有して遊んだり、集団で活動したりする姿も増えていきます。子ども一人ひとりだけでなく、友達同士のやり取りや集団の中での姿にも目を向けることが大切です。

この記事では、4歳児の実習日誌に使える例文を、さまざまな場面に分けて紹介します。実際に観察した子どもの姿や保育者の関わりを文章にする際の参考にしてください。

4歳児の発達

4歳児は、体の動きがより巧みになり、全身を使ったさまざまな遊びを楽しむ姿が見られるようになります。 手指の動きも発達し、製作や描画などでも、イメージしたものを表現しようとする姿が見られます。 

社会性の面では、友達との関わりが深まり、共通のイメージを持って遊んだり、簡単なルールを共有して遊んだりするようになります。一方、自分の思いと相手の思いがぶつかり、友達との関わりの中で葛藤する姿も見られます。 

実習では、一人の子どもだけでなく、友達同士のやり取りや集団の中での姿にも目を向けてみましょう。

例文①登園~自由遊び

子どもの活動

  • 順次登園する。
  • 朝の用意をする。
  • 園庭で遊ぶ(鉄棒、ボール遊び、砂遊びなど)。
  • 足を洗って入室し、手を洗う。

保育者の動きと配慮

  • 保護者と子どもに笑顔で挨拶をする。
  • 必要に応じて、保護者に家庭での子どもの様子や体調を確認する。 
  • 朝の用意が自分でできているか確認する。
  • 登園してきた子どもを受け入れながら遊んでいる子どもを見守る。
  • 滑ったり拭き残しがないよう、慌てずに足を拭くよう伝える。

実習生の動きと気づき

  • 朝の用意を自分で進める子どもが多かったが、遊びに気持ちが向き、途中で用意が止まっている子どももいた。自分でできることであっても、一人ひとりの様子を確認しながら必要に応じて声をかけることが大切だと感じた。 
  • ボール遊びでは、友達同士でボールを投げ合ったり、「こっちに投げて」と声をかけ合ったりする姿が見られた。一人で楽しむだけでなく、友達とやり取りしながら遊ぶ姿が増えていることに気づいた。

環境構成

  • 子どもが自分で朝の用意を進められるよう、持ち物を入れるカゴを分かりやすく配置する。 
  • タライに水を入れる。
  • 足ふきマットを敷く。

例文②排泄

子どもの活動

  • トイレに行く。
  • 保育者の動きと配慮
  • 活動に入る前にトイレに行く時間があることを知らせ、必要に応じて排泄を促す。 
  • トイレに行った後は、自分の席に座るよう伝える。

実習生の動きと気づき

  • 活動前に保育者がトイレの時間を知らせると、自分で排泄を済ませて席に戻る姿が見られた。集団での活動を見通しながら、自分で必要な行動をする姿が増えていることに気づいた。 

 環境構成

  • トイレの換気をする。
  • トイレットペーパーや手洗い場の石けんなどを補充しておく。 

例文③朝の会

子どもの活動

  • 朝の会をする(挨拶、歌、出席調べ、日付の確認)。
  • 当番は前に出て保育者や友達からのインタビューに答える。

保育者の動きと配慮

  • 子どもが歌うことを楽しめるよう、保育者も一緒に歌う。 
  • 当番の子どもが自分の言葉で答えられるよう、急かさずに待つ。
  • 当番の発表を聞いている子どもにも問いかけ、友達の話に興味を持てるようにする。
  • 一日の予定を伝え、見通しを持って過ごせるようにする。 

実習生の動きと気づき

  • 当番の子どもがインタビューに答えると、友達もその話を聞いたり質問したりする姿が見られた。当番活動は前に出て話す経験だけでなく、友達の話を聞いたり互いのことを知ったりする機会にもなっているのだと感じた。 

環境構成

  • 日めくりカレンダーを用意する。
  • 子ども同士の顔が見えるよう、座る場所を整える。 

例文④主活動

子どもの活動

  • こおりおにごっこ
  • お店屋さんごっこ

保育者の動きと配慮

  • 遊び方やルールを分かりやすく説明する。
  • タッチされたことが嫌で怒っている子どもの気持ちを受け止め、落ち着くまで見守った後、様子を見ながら「もう一度やってみる?」と声をかける。 
  • 「何屋さんになりたい?」「お客さんは何を持っていったらいいかな」と子どもが意見を出せるよう問いかけながら役割を決める。
  • 子どものイメージがさらに広がるよう、「おいしそうなお魚だね」「お金は足りるかな?」などと必要に応じて言葉をかけながら、子ども同士のやり取りを見守る。 

実習生の動きと気づき

  • こおり鬼では、ルールを理解して遊ぶ子どもがいる一方、タッチされたことが嫌で怒る子どももいた。ルールを知らせるだけでなく、そのときの子どもの気持ちを受け止め、再び遊びに参加しようとする姿を見守ることも大切なのだと感じた。 
  • 子どもたちが「私はお店の人になる」「これを売ろう」などと話しながら遊びを進めていた。友達とイメージを共有することで、一人で行うごっこ遊びとは違った遊びの広がりが生まれることに気づいた。 
  • 保育者が遊び方を決めるのではなく、子どもたちに問いかけながら役割や必要な物を考えられるようにしていた。子どもの考えを引き出しながら、遊びが発展するよう援助することが大切なのだと感じた。 

環境構成

  • お店屋さんごっこに使える道具や、子どもが必要な物を作れる紙・空き箱などの素材を用意する。 
  • 役割ごとに遊ぶ場所が分かりやすいよう、お店のコーナーを整える。
  • こおり鬼では安全に走れるよう、十分な広さを確保する。 

例文⑤食事~着替え

子どもの活動

  • 給食を食べる。
  • 衣服が汚れたら着替える。

保育者の動きと配慮

  • 食材に興味を持てるよう、子どもと一緒に献立を確認したり、使用されている食材を見せたりする。 
  • 「今日のお味噌汁には何が入っているかな?」などと問いかけ、食材への興味につなげる。 
  • 自分で衣服を畳んだり片付けたりする姿を見守り、必要に応じて援助する。 

実習生の動きと気づき

  • 献立に使われている食材を保育者が紹介すると、「これ知ってる」「昨日食べた」などと話す子どもの姿が見られた。食事の時間に食材について話すことも、食への興味につながるのだと感じた。 
  • 着替えた衣服を自分で畳もうとする姿が見られた。保育者はすぐに畳み直すのではなく、子どもが自分で取り組む姿を見守っていた。身の回りのことを自分で行おうとする気持ちを大切にすることが必要なのだと感じた。 

環境構成

  • 子どもの体格に合った机や椅子を用意する。
  • 自分で着替えを取り出したり片付けたりできるよう、衣服を分かりやすく整理しておく。
  • 落ち着いて着替えられるスペースを確保する。 

例文⑥午睡(入眠〜起床)

子どもの活動

  • トイレに行く。
  • 保育者が読む絵本を見る。 
  • 自分で横になり昼寝をする。

保育者の動きと配慮

  • 寝る前に絵本の読み聞かせを行い、「おやすみなさい」の挨拶をする。
  • 安心して休息できるよう、一人ひとりの様子を見守る。
  • 午睡中は定期的に子どもの呼吸や顔色、体勢などを確認する。 
  • 目覚めた子どもには静かに過ごせるよう声をかけ、まだ眠っている子どもに配慮する。 
  • 起床後は自分で布団を畳もうとする姿を見守り、必要に応じて援助する。 

実習生の動きと気づき

  • 自分で布団を畳む子どもがいる一方、うまく畳めず保育者に援助を求める子どももいた。自分で取り組む姿を見守りながら、必要な部分を援助することが大切だと感じた。 
  • 起きる時間になっても眠そうな子どもがいた。保育者が一人ひとりの様子を見ながら声をかけており、集団で生活する中でも個々の状態に合わせて関わることが大切なのだと感じた。 

環境構成

  • 室内の明るさを調整する。
  • 落ち着いて休息できるよう、布団を並べる。
  • 安全に移動できるよう動線を確保する。 

例文⑦帰りの会~降園

子どもの活動

  • 帰りの用意をする。
  • 帰りの会に参加する。
  • 自由遊びをする(ブロック、パズル、絵を描く、折り紙など)。
  • 順次降園する。

保育者の動きと配慮

  • 子どもが自分で帰りの用意を進められるよう、必要に応じて声をかける。
  • 保護者と子どもに「さようなら」と挨拶をする。
  • その日の出来事や子どもの様子を保護者に具体的に伝える。
  • 保育者が交代する際は、子どもの体調や出来事など必要な情報を引き継ぐ。 

実習生の動きと気づき

  • 保育者がその日の遊びや友達との関わりを保護者に具体的に伝えていた。園での子どもの姿を共有することが、保護者との関係づくりにもつながるのだと感じた。 
  • 自由遊びでは、友達と相談しながら折り紙をしたり、同じブロック遊びを続けたりする姿が見られた。短い時間でも、子ども同士の関わりや遊びの広がりを観察できることに気づいた。 

環境構成

  • 子どもが自分で持ち物を確認できるよう、ロッカーを整理する。
  • 子どもが自由に選んで遊べるよう、玩具や素材を取り出しやすく配置する。 

4歳児|考察・反省・感想

  • 友達同士で意見がぶつかった際、私はすぐに仲裁した方がよいのではないかと思ったが、保育者はしばらく子ども同士のやり取りを見守っていた。その後、言葉でうまく伝えられず困っている子どもに声をかけ、それぞれの思いを聞いていた。子ども同士のトラブルでは、すぐに大人が解決するのではなく、自分たちで思いを伝え合う姿を見守りながら、必要な場面で援助することが大切なのだと感じた。今後は、一人ひとりの様子や友達との関係にも目を向けながら、援助するタイミングを考えていきたい。 
  • お店屋さんごっこでは、子どもたちが「何屋さんにする?」「私はお店の人になる」などと話しながら遊びを進めていた。保育者は遊び方を決めるのではなく、必要に応じて問いかけたり素材を用意したりしながら見守っていた。子ども同士でイメージを共有し、考えを出し合うことで遊びが広がっていくことに気づいた。今後は、保育者の言葉かけだけでなく、子ども同士のやり取りや環境の工夫にも注目したい。 

まとめ

4歳児では、友達との関わりや集団での活動から学ぶことが多くなっていきます。

子ども同士のやり取りを観察するとともに、保育者がすぐに答えを示すのではなく、子ども自身が考えたり相手の思いに気づいたりできるよう、どのように関わっているのかにも注目してみましょう。