保育実習日誌の例文|5歳児

保育実習日誌の例文|5歳児クラス 実習生

5歳児の実習日誌を書こうとして、「活動の様子は書けるけれど、そこから何を考察すればいいの?」「実習生の気づきをどう深めればいい?」と悩んでいませんか?

5歳児は友達と相談したり協力したりしながら、自分たちで遊びや活動を進めていく姿も多く見られるようになります。活動の結果だけでなく、そこに至るまでの子どもの考えや、友達とのやり取りにも注目してみましょう。

この記事では、5歳児の実習日誌に使える例文を、一日のさまざまな場面に分けて紹介します。日誌の書き方に迷ったときのヒントとして活用してください。

5歳児の発達

5歳児は、全身の動きがより滑らかになり、自分の身体をコントロールしながら、複雑な運動やルールのある遊びにも取り組めるようになります。

社会性の面では、友達と共通の目的を持ち、相談したり役割を分担したりしながら遊びや活動を進める姿が見られるようになります。また、友達の思いに気づいたり、必要に応じて折り合いをつけたりしながら、一緒に活動を進めようとする姿も見られるようになります。 身の回りのことを自分で行ったり、生活の流れを見通しながら行動したりする姿も増えていきます。 

実習では、一人ひとりの姿だけでなく、子どもたちが集団の中で考え、協力しながら活動を進めていく過程にも注目してみましょう。

例文①登園~自由遊び

子どもの活動

  • 順次登園する。
  • 朝の用意をする。
  • 自由遊びをする(ぬりえ、トランプ、ビーズのひも通し、カプラなど)。
  • 片付けをする。

保育者の動きと配慮

  • 登園してくる子どもと保護者に笑顔で挨拶をし、変わりがないか確認する。
  • 登園時に不安定な様子が見られる子どもには 「どうしたの?」「一緒に遊ぼう」と優しく言葉かけする。
  • 会話を楽しみながら遊びを見守る。
  • 子どもが自ら片付け始められるよう「そろそろ長い針が○になるよ」と予告する。

実習生の動きと気づき

  • 登園後、自分で朝の用意を進める姿が見られた。毎日の生活の中で繰り返し経験することが、自分で行動することにつながっているのではないかと感じた。 
  • 細かな操作を楽しめる玩具や、友達とルールを共有して遊べる玩具などが用意されていた。子どもの発達や興味に合わせて、遊びの環境を整えることが大切だと感じた。
  • 保育者が時計を示しながら片付けの時間を予告すると、子どもたちが自分から片付け始める姿が見られた。時間を知らせることで、子ども自身が次の活動を見通して行動できるようにしているのだと感じた。 

環境構成

  • 換気をする。
  • 子どもが自分で朝の用意を進められるよう、持ち物を入れるカゴを分かりやすく配置する。 
  • コーナーごとに整理整頓し、玩具を置いておく。

例文②排泄

子どもの活動

  • トイレに行く。
  • 手を洗う。

保育者の動きと配慮

  • 活動の前にトイレに行く時間があることを知らせ、必要に応じて排泄を促す。
  • 手洗いなどの様子を見守り、必要に応じて声をかける。 

実習生の動きと気づき

  • 排泄後、保育者に言われなくても自分から手を洗う姿が見られた。毎日の生活の中で、排泄後の手洗いが習慣になっていることに気づいた。 

環境構成

  • ペーパータオルを補充しておく。
  • 子どもが自分で使用できるよう、手洗い場を清潔に整えておく。 

例文③朝の会

子どもの活動

  • 朝の会をする(歌、あいさつ、人数調べ、日付と天気の確認)。
  • 当番活動をする(前に出て自分の名前を言う、出席簿を事務室に持っていき、人数調べの報告をする)。

保育者の動きと配慮

  • 「おはようのうた」のピアノを弾き、元気に歌えるよう保育者が笑顔で明るい雰囲気づくりをする。
  • 当番の子どもが自分で役割を進められるよう見守り、必要に応じて声をかける。
  • 一日の予定や行事について伝え、子どもが見通しを持って過ごせるようにする。
  • 子どもの発言を聞きながら、必要に応じて友達の意見にも目を向けられるよう問いかける。 

実習生の動きと気づき

  • 当番の子どもが自分の名前を言ったり、事務室で人数を報告したりする姿が見られた。集団の中で自分の役割を持ち、最後まで取り組む経験になっているのだと感じた。 
  • 保育者は当番の子どもがすぐに答えられないときにも急かさず待っていた。子ども自身が考えて言葉にする時間を保障することも大切なのだと感じた。 

環境構成

  • 当番表をホワイトボードにかけておく。

例文④主活動

子どもの活動

  • 郵便ごっこ
  • 園外散歩

保育者の動きと配慮

  • 絵や文字を使って手紙を書く楽しさを伝え、子どもが興味を持てるようにする。 
  • 郵便屋さんなどの役割を希望する子どもが複数いる場合は、子ども同士で相談したり交代したりできるよう必要に応じて援助する。 
  • 文字を書きたい子どもが必要に応じて確認できるよう、ひらがな表などを用意する。
  • 子ども同士のやり取りを見守り、困ったときには自分たちで考えられるよう問いかける。 
  • 園外では信号の見方や車が来た際の行動について知らせ、交通ルールを意識できるようにする。 
  • 公園では、遊んで良い範囲や遊んで良い遊具について説明し、約束を知らせる。

実習生の動きと気づき

  • 文字を書こうとする中で、分からない文字を友達や保育者に尋ねる子どもがいた。遊びの中で必要になったことをきっかけに、文字への興味が広がることもあるのだと感じた。 
  • 郵便屋さんや手紙を書く人など、それぞれの役割を楽しみながら友達とやり取りする姿が見られた。共通のイメージを持ちながら役割を分担することで、遊びが広がっていくことに気づいた。 
  • 園外を歩く中で、近所の人に自分から挨拶をしたり、信号を確認したりする姿が見られた。園外での経験を通して、地域の人との関わりや交通ルールについて知る機会にもなっているのだと感じた。 
  • 公園では、友達と声をかけ合いながら順番に遊具を使う姿が見られた。保育者に言われてから行動するだけでなく、子ども同士で相手の様子を見ながら遊ぶ姿があることに気づいた。 

環境構成

  • 郵便屋さんごっこに必要な道具を用意して配置する(ハガキ、ペン、切手、のり、ゆうびんやさんの帽子・バッグ)。
  • 子どもが必要に応じて確認できるよう、ひらがな表などを用意する。
  • 手紙を届けたり受け取ったりできるよう、ポストを設置する。 
  • 園外に行く際はリュックに必要な物を入れて持っていく(救急セット、着替え、ビニール袋など)。
  • 水分補給ができるよう子どもは自分の水筒を持っていく。

例文⑤食事~着替え

子どもの活動

  • 当番は配膳の手伝いをする。
  • 挨拶をして給食を食べる。
  • 衣服が汚れたら着替える。

保育者の動きと配慮

  • 一人ひとりの食欲や体調に配慮し、必要に応じて子どもと相談しながら食事量を調整する。 
  • 食事の時間に見通しを持てるよう、「長い針が○になったらごちそうさまの時間だよ」などと知らせる。 

実習生の動きと気づき

  • 保育者が食事の量や時間について一方的に決めるのではなく、子ども自身が自分の食べられる量を考えたり、時計を見ながら食事の時間を意識したりできるよう言葉をかけていた。自分で考えて行動できるよう援助することが大切なのだと感じた。 
  • 箸を使って食べる子どもや、必要に応じて他の食具を使う子どもがいた。一人ひとりの様子に合わせて食具を選べるようにしていることに気づいた。 
  • 着替えるスペースが棚で仕切られており、周囲から見えにくいよう工夫されていた。着替えの場面では、子どものプライバシーにも配慮して環境を整えることが大切だと気づいた。 

環境構成

  • こぼれたら自分で拭けるようペーパーとごみ箱を置いている。
  • 子どもが自分で着替えを取り出したり片付けたりできるよう、衣服を整理しておく。
  • 周囲から見えにくい場所に着替えのスペースを設ける。 

例文⑥午睡時(休息・静かな活動)

※午睡の有無や休息の取り方は園によって異なります。実習先での子どもの過ごし方に合わせて参考にしてください。 

子どもの活動

  • 静かに体を休める。
  • 絵本を見るなど、落ち着いて過ごす。
  • 必要に応じて横になって休息する。 

保育者の動きと配慮

  • 一人ひとりの体調や疲れに合わせて休息できるようにする。
  • 静かに過ごしたい子どもが落ち着けるよう声をかける。
  • 横になりたい子どもが休める場所を用意する。 

実習生の動きと気づき

  • 同じクラスでも、横になって休む子どもや静かに遊んで過ごす子どもがいた。全員が同じ過ごし方をするのではなく、その日の体調や疲れに合わせて休息できるようにすることが大切なのだと感じた。 

環境構成

  • 静かに過ごせるスペースを整える。
  • 必要に応じて横になって休める場所を確保する。
  • 落ち着いて見られる絵本などを用意する。 

例文⑦帰りの会~降園

子どもの活動

  • 帰りの用意をする。
  • 帰りの会をする。
  • 園庭で遊ぶ。
  • 順次降園する。

保育者の動きと配慮

  • 帰りの用意を自分で行う様子を見守り、最後に確認する。
  • 翌日の行事について、見通しが持てるよう説明する。
  • 帰りの会で今日の出来事を振り返り、子どもが自分の経験を言葉にできるよう問いかける。
  • 子ども同士の発言を聞き合えるよう、必要に応じて仲立ちする。 
  • 保護者に翌日の行事について説明する。

実習生の動きと気づき

  • 翌日の予定を伝えると、「明日は○○するんだよね」と友達同士で話す姿が見られた。事前に予定を知らせることで、子ども自身が次の日の生活に見通しや期待を持てるようにしているのだと感じた。 
  • 帰りの用意では、保育者はすぐに手伝うのではなく、子ども自身が忘れ物に気づけるよう見守っていた。自分で確認して行動する経験を大切にしているのだと感じた。 

環境構成

  • 子どもが自分で持ち物を確認できるよう、ロッカーを整理しておく。
  • 翌日の予定や必要な持ち物が分かるよう、必要に応じて掲示する。 

5歳児|考察・反省・感想

  • 身の回りのことや遊びの中で、子どもたちが自分で考えて行動したり、分からないことを友達に尋ねたりする姿が見られた。私は困っている子どもを見るとすぐに教えようとしてしまったが、保育者は子ども同士で教え合う姿を見守っていた。大人がすぐに答えを示すのではなく、子ども自身が考えたり、友達と助け合ったりする時間を大切にすることも必要なのだと感じた。今後は、援助する前に子どもたちの様子をよく観察し、必要な援助について考えていきたい。 
  • 園外散歩では、交通ルールや公園での約束を子どもたちに伝える場面があった。保育者は「危ないからだめ」と伝えるだけでなく、なぜその約束が必要なのかを子どもが考えられるよう問いかけていた。ルールを守るよう伝えるだけでなく、その理由を知り、子ども自身が安全について考えられるようにすることが大切なのだと感じた。私も子どもに分かりやすく理由を伝えられるようになりたい。 
  • 郵便ごっこでは、子どもたちがそれぞれの役割を楽しみながら、分からないことを尋ねたり必要な物を考えたりして遊びを進めていた。一人ひとりが遊ぶだけでなく、友達と目的やイメージを共有することで遊びが発展していくことに気づいた。保育者は必要な物を全て用意したり遊び方を決めたりするのではなく、子どもたちが自分で考えられるよう援助していた。今後は、活動の結果だけでなく、子どもたちがどのように相談しながら進めているのかにも注目したい。 

まとめ

5歳児では、子ども自身が考えて行動したり、友達と力を合わせて活動したりする場面が多く見られます。

日誌では活動の結果だけを見るのではなく、そこに至るまでに子どもたちが何を考え、どのように話し合い、保育者がどのように支えていたのかまで観察すると、より深い気づきや考察につながります。

『保育実習日誌|4歳児クラス』の記事も参考にしてみてください。