実習日誌を書こうとして、「子どもの活動には何を書けばいいの?」「保育者の援助や実習生の気づきがうまく文章にできない」と悩んでいませんか?
この記事では、0歳児の実習日誌に使える例文を、登園・食事・排泄・主活動・午睡などの場面に分けて紹介しています。実習中に見た子どもの姿や保育者の関わりと照らし合わせて、日誌を書く際の参考にしてみてください。
※園の方針や子どもの発達、生活リズムなどによって保育の流れや援助方法は異なります。例文は、実際に観察した子どもの姿や保育者の関わりと照らし合わせながら参考にしてください。
0歳児の発達
0歳児は、心身ともに著しく成長する時期です。
身体面では、首がすわる、寝返りをする、座る、はいはいをする、つかまり立ちや伝い歩きをするなど、成長とともに自分で体を動かす姿が増えていきます。
また、身近な大人との関わりを通して愛着関係を築いていきます。人の顔を見て笑ったり、喃語でやり取りを楽しんだりする一方、人見知りが出てくる子どももいます。
0歳児は月齢による発達の違いが特に大きく、一人ひとりの生活リズムも異なります。
そのため、「0歳児だから○○する」と考えるのではなく、目の前の子どもの姿をよく観察してみましょう。月齢による姿の違いも、実習日誌に書ける大切な気づきの一つです。
例文①登園~自由遊び
子どもの活動
・順次登園する。
・保護者に抱っこされて登園する。
・自由遊びをする。
・保育者が片付ける様子を見て、一緒に片付けようとする。
保育者の動きと配慮
・登園してきた子どもと保護者に笑顔で挨拶する。
・体調が良いか確認するため、視診・健康観察を行う。
・検温をする。
・保護者に、家庭での食事や睡眠の様子を尋ね、確認する。
・室内を探索する様子を見守る。
・転倒しないよう側で見守りながら、一緒に遊ぶ。
・「お部屋を綺麗にしようね」と言葉かけしながら片付ける。
実習生の動きと気づき
・子どもに笑顔で挨拶する。
・人見知りで泣く子どもがいたので、適度な距離を保ちながら、笑顔で見守る。
・つかまり立ちをしている子どもがよろけて転倒する場面があった。保育者が側で支えたので怪我はなかった。子どもの動きを予測しながら、すぐに援助できる位置で見守ることが大切だと気づいた。
・個々に応じて午前睡をしたり排泄に行ったりしていた。子どもの生活リズムに合わせることで、安心して過ごせるのだと思った。
・保育者が片付ける様子を見て、自分も片付けようとする子どもがいた。大人の姿を見ながら行動しようとする姿が見られることに気づいた。
環境構成
・メリーやモビールを飾る。
・朝、異年齢合同で過ごす時間は、遊ぶスペースを分けている。
・つかまり立ちができるよう、台を設置している。
・お座りの子どもも興味が持てるよう低い場所に鏡を設置している。
・安全面に配慮し、ジョイントマットを敷いている。
例文②排泄
子どもの活動
・おむつ交換をしてもらう。
保育者の動きと配慮
・「おむつを替えようね」と優しく声をかける。
・おむつが濡れていないか確認する際、「おしっこは出たかな?見てみようね」と声をかけてから確認する。
実習生の動きと気づき
・穏やかな雰囲気でおむつ交換をする様子を見て、子どもとの一対一の時間を大切にしていると感じた。
・おむつを確認する前に声をかけていた。0歳児であっても、これから行うことを丁寧に伝えることが大切なのだと気づいた。
・保育者がトイレに入る際にエプロンを外していた。トイレ内の汚れや菌を保育室に持ち込まないための衛生面への配慮であることを知った。
環境構成
・安心しておむつ交換をしてもらえるよう、おむつ交換台の上にモビールを飾っている。
・衛生面に配慮し、トイレに入る際は保育用のエプロンを外す。
・おむつ交換台を清潔に保つ。
・おむつ交換に必要な物を取り出しやすい位置に準備する。
例文③朝の会
子どもの活動
・朝の会をする。
・保育者と一緒に歌を歌う。
保育者の動きと配慮
・笑顔で歌を歌う。
・「今日はお散歩に行くよ」と丁寧に伝える。
実習生の動きと気づき
・保育者と同じように歌うことは難しくても、歌に合わせて体を揺らしたり、手を動かしたりする姿が見られた。
・月齢が高い子どもは保育者の顔を見て話をよく聞こうとしていることに気づいた。
環境構成
・子どもから保育者の顔が見えるよう、座る位置を整える。
例文④主活動
子どもの活動
・戸外で外気浴をする。
・保育者とふれあい遊びを楽しむ。
・カートに乗って散歩に行く。
保育者の動きと配慮
・帽子を被りたくない子どもには無理強いせず、気持ちを受け止める。
・戸外では「天気が良いね」「ちょうちょが飛んでいるよ」などの言葉かけをしながら散歩を楽しめるようにする。
・子どもと一対一で関わる時間を作る。
実習生の動きと気づき
・保育者とのふれあいを喜ぶ姿から、日々のスキンシップが安心感や信頼関係につながっているのだと感じた。
・戸外で過ごすことは、気分転換につながるだけでなく、日の光を浴びることで生活リズムを整えることにもつながるのではないかと考えた。
環境構成
・靴下、帽子を用意する。
・カートを用意する。
・帽子を嫌がる子どもには日陰で遊べるよう配慮する。
例文⑤食事(ミルク・離乳食・おやつ)
子どもの活動
・おやつを食べる。
・椅子に座り、手をおしぼりで拭いてもらう。
・保育者と一緒に「いただきます」の挨拶をする。
・離乳食を食べる。
・ミルクを飲む。
保育者の動きと配慮
・「手を綺麗にしようね」と声をかけながら子どもの手を拭く。
・自分で食べることが難しい子どもの介助をする。
・一人ひとりの食事形態を把握し、一対一で介助する。
・安心してミルクを飲めるよう、子どもと目を合わせながら授乳する。
実習生の動きと気づき
・手を拭く際にも言葉をかけることで、子どもにとってこれから何をするのか分かりやすくなるのだと感じた。
・月齢や離乳食の進み具合によって、おやつの有無も異なることを知った。
・一人ずつ食事をすることで、保育者が子どもの食べるペースや様子を確認しながら丁寧に関わることができるのだと感じた。
・一人ひとりの食事形態が異なるため、保育者に確認しながら介助することが大切だと感じた。
・食材を口から出す姿が見られた。保育者が食材を食べやすい状態にして再度介助すると食べることができ、味だけでなく食感や形状も食べやすさに関係するのだと気づいた。
環境構成
・おしぼりを消毒しておく。
・エプロンを子どもが座る席に置いておく。
・子どもの発達に合わせて、テーブル付きの椅子や、机・椅子を並べておく。
例文⑥着脱
子どもの活動
・汚れた衣服の着脱をする。
保育者の動きと配慮
・丁寧に着脱の援助をする。
・安心感が持てるよう「お着替えしようね」と言葉かけをしながら着脱の援助をする。
実習生の動きと気づき
・立った状態で着替えようとする子どもがバランスを崩す姿が見られたため、転倒に注意しながら援助する必要があると気づいた。
環境構成
・マットの上で着脱ができるよう用意する。
例文⑦午睡(入眠〜起床)
子どもの活動
・午睡の前に検温をする。
・午睡をする。
保育者の動きと配慮
・安心できるよう、体や頭をさする。
・子守唄を歌い入眠を促す。
・SIDSや窒息事故のリスクを減らすため、子どもを仰向けに寝かせる。
・睡眠中にうつぶせになった子どもの体勢を確認し、仰向けに戻す。
・定期的に睡眠チェックを行い、呼吸や顔色、体の向きなどを確認する。
実習生の動きと気づき
・入眠の促し方が一人ひとり違っていた。保育者は個々に応じて対応していることに気づいた。
・保育者が子どもの寝る向きを確認し、仰向けになるよう体勢を整えていた。SIDSや睡眠中の事故のリスクを減らすためには、寝かせ方や睡眠中の状態をこまめに確認することが大切だと学んだ。
・早く目が覚めた子どもは、遊んで過ごせるよう別の場所に移動していた。0歳児は生活リズムが一人ひとり違うことに気づいた。
・子どもの午睡中に給食エプロンの汚れを取り、名前を確認してビニール袋に仕分ける。
環境構成
・コットを並べる。
・子どもが落ち着いて眠れ、保育者が顔色や様子を確認できる程度に室内の明るさを調整する。
・オルゴールのCDを流す。
・子どもの顔色や様子を確認できる位置で見守れるようにする。
・子どもが転倒しないよう、目覚めたらコットを片付ける。
例文⑧帰りの会~降園
子どもの活動
・帰りの会をする。
・帰りの歌を歌う。
・低月齢児は夕方の睡眠をとる。
・お迎えが来るまで室内遊びをする。
保育者の動きと配慮
・降園の準備をする。
・帰りの会では歌を歌い、笑顔で「さようなら」の挨拶をする。
・一日の様子を保護者に伝える。
実習生の動きと気づき
・子どもと保護者に挨拶する。
・保育者が園での子どもの様子を保護者に丁寧に伝えていた。家庭と園で子どもの様子を共有することが、保護者との連携につながるのだと感じた。
環境構成
・夕方に眠る子どもが落ち着いて休める環境を整える。
例文|反省・考察・感想
・0歳児クラスでは、月齢によって身体の発達や生活リズムに大きな違いがあることを、実際に子どもたちと関わる中で学んだ。個々に応じて食事・睡眠・排泄等の援助をすることが大切だと感じた。そのためには、子どもをよく観察するとともに、保護者と子どもの様子を伝え合いながら連携していくことも必要だと気づいた。
・着脱の援助の際、「着替えようね」など言葉かけをすることが大切だと思ったが、実際には着脱の援助に集中してしまい、十分に言葉をかける余裕が持てなかった。次回は子どもの様子を見ながら、丁寧に声をかけることも意識したい。
まとめ
0歳児の実習では、一人ひとり異なる生活リズムや発達に合わせた保育者の関わりを観察することが大切です。
例文を参考にしながら、子どもの身体の発達や表情・仕草、保育者の言葉かけや援助など、実際に見た姿を自分の言葉で日誌に残してみてください。

