保育実習日誌の例文|1歳児

保育実習日誌の例文|1歳児クラス 実習生

1歳児の実習日誌を書こうとして、「保育者の動きや配慮をどう書けばいいの?」「実習生の気づきには何を書けばいい?」と頭が混乱していませんか?

この記事では、1歳児の実習日誌に使える例文を、登園・食事・排泄・主活動・午睡などの場面に分けて紹介しています。実際に見た子どもや保育者の姿と照らし合わせて、参考にしてみてください。

1歳児の発達

1歳児は、歩行が始まったり安定したりする中で行動範囲が広がり、自分の興味のあるものに触れたり探索したりしながら、さまざまな経験を重ねていく時期です。

手指も少しずつ器用になり、食事や着脱など身の回りのことを自分でやってみようとする姿も増えていきます。

また、保育者との安定した関係を土台にしながら、友達にも興味を持つようになります。言葉を理解したり、簡単な言葉や身振りなどを使って自分の思いを伝えたりする姿もみられるようになります。

発達には個人差があります。できる・できないだけでなく、「自分でやってみようとしている姿」にも注目して観察してみましょう。

例文①登園~自由遊び

子どもの活動

  • 順次登園する。
  • 保護者と手を繋いで登園する。
  • 室内遊びをする。
  • 保育者と一緒に片付ける。

保育者の動きと配慮

  • 安心して登園できるよう、笑顔で挨拶をする。
  • 泣いている子どもには「おうちの人と離れて寂しいね」と気持ちに寄り添う言葉かけをする。
  • 子どもの様子に変わりがないか視診・検温をする。
  • 子どもが好きな遊びを見つけられるよう遊びに誘う。
  • 友達の玩具を取ろうとする子どもには、「楽しそうだね。一緒に見てみようか」と言葉かけをする。
  • 子どもが自分から片付けたくなるよう、「玩具のおうちにバイバイしよう」と声をかける。

実習生の動きと気づき

  • 視診をしながら笑顔で受け入れる。
  • 子どもに声をかけ、一緒に遊んだり、遊びを見守ったりする。
  • 泣いている子どもには他の遊びにすぐ誘うのではなく、気持ちに寄り添う言葉かけをすることが大切だと気づいた。
  • 友達の玩具に興味を示している際は、すぐに「貸して」と促すのではなく、一緒に遊びを見て楽しむことも必要な援助なのだと気づいた。
  • 「玩具のおうちにバイバイしよう」など、子どもに分かりやすい言葉で伝えることで、自分から片付けようとする姿が見られた。

環境構成

  • 換気をするため窓を開ける。
  • 遊びを楽しめるよう玩具を用意する。
  • 玩具の棚に写真を貼っている。

例文②排泄

子どもの活動

  • おむつ交換をしてもらう。
  • 保育者に促され、トイレに行く。

保育者の動きと配慮

  • 「おむつが濡れているね。トイレに行こうね」と言葉かけしながらトイレに誘う。
  • 心地よさを感じられるよう「スッキリしたね」と言葉かけをする。

実習生の動きと気づき

  • トイレに座ることを怖がる子どもがいた。保育者は無理に座らせず、「怖かったね。また座ってみようね」と気持ちを受け止めていた。子どもの気持ちに寄り添いながら、無理なく排泄に取り組めるよう関わることが大切だと気づいた。

環境構成

  • おむつ交換時も安心して過ごせるよう、子どもから見える位置にモビールを飾る。
  • トイレに親しみが持てるよう、子どもの好きな動物のイラストを飾る。

例文③朝の会

子どもの活動

  • 朝の会をする(歌を歌う、朝の挨拶をするなど)。

保育者の動きと配慮

  • 保育者が見える位置に座れているか確認する。
  • 朝の会に参加することが難しい子どもには、遊びたい気持ちを受け止めながら、「一緒にご挨拶してみよう。」「一緒に歌ってみる?」と声をかける。

実習生の動きと気づき

  • 遊びたい気持ちに共感することが大切なのだと気づいた。
  • 子どもに伝わりやすいよう、笑顔でゆっくりと自己紹介することを意識した。

環境構成

  • 日付が確認できるようカレンダーを置いている。

例文④主活動

子どもの活動

  • 戸外遊びをする(砂遊び、探索など)。
  • 音楽に合わせて踊る。

保育者の動きと配慮

  • 帽子を自分で被るよう促し、難しい部分は手を添えて援助する。
  • 砂を食べようとする子どもがいたため、すぐ制止し、「お口に砂を入れないでね」と伝える。
  • 園庭からフェンス越しに外を見ていた子どもに「何が見えた?」「ブーブーだ。車が通ったね」と言葉かけしながら、子どもの気づきに寄り添う。
  • 子どもが動きをまねしやすいよう、笑顔で大きく体を動かして踊る。

実習生の動きと気づき

  • 帽子を被ったり靴を履いたりすることが難しい子どもには、全て手伝うのでなく、「一緒に持って被ってみよう」「テープを貼れるかな」などと声をかけ、自分でやってみようとする姿を支えることが大切だと気づいた。
  • 外を見ている子どもが何もしていないと思い、遊びに誘おうとしてしまった。担当保育者の関わりを見て、子どもが見ているものや気づきに寄り添い、それを言葉にすることが、子どもの興味を広げたり、言葉と物を結び付けたりすることにつながるのではないかと考えた。
  • 戸外では全体が見える位置に立つ。
  • 人数確認をこまめに行う。
  • 保育者が楽しそうに体を動かしている姿を見ることで、子どもたちも思いきりやってみようと思えるのだと感じた。

環境構成

  • 帽子入れ、靴箱には、個人のマークを貼っている。
  • CDを用意する。

例文⑤食事(おやつ、給食)

子どもの活動

  • 給食を食べる。
  • 保育者と一緒に手を洗い席に座る。
  • 食事用エプロンを身に着ける。
  • 「いただきます」の挨拶をする。

保育者の動きと配慮

  • 保育者は食事用エプロンと三角巾を身に着ける。
  • 手の洗い方を、手を添えて知らせる。
  • 自分で食べようとする子どもを見守り、必要に応じて介助する。
  • 一つの料理だけを食べている子どもに、「おかずもおいしそうだね」などと声をかけ、様々な食材に興味を持てるようにする。
  • コップ飲みが難しい子どももいるので、自分で持つよう促しながらさりげなく援助する。

実習生の動きと気づき

  • 保育者が様々な食材に目を向けられるよう言葉かけをしていた。無理に食べるよう促すのではなく、子どもがいろいろな味や食材に興味を持てるよう関わることが大切だと感じた。
  • 少人数ずつ食べることで目が行き届き丁寧に対応できると気づいた。
  • 一人ひとりの食欲や食べる量に合わせて食事量を調節することも、大切な配慮だと気づいた。

環境構成

  • おしぼり・エプロンを用意する。
  • 子どもの発達や姿勢に合わせて、安定して座れる椅子を用意する。
  • テーブルを消毒する。

例文⑥着替え

子どもの活動

  • 衣服が汚れたら着替えをする。

保育者の動きと配慮

  • 行為と言葉が結びつくよう「手を出すよ」「足を入れるよ」と伝える。

実習生の動きと気づき

  • 着替えの手順を言葉で伝えることで、子どもにとって次にすることが分かりやすくなるのだと感じた。

環境構成

  • 汚れた衣服を入れる袋をカゴにセットしておく。

例文⑦午睡(入眠〜起床)

子どもの活動

  • 自分のコットに横になる。
  • 保育者に見守られながら入眠する。

保育者の動きと配慮

  • 安心して入眠できるよう、子どもに合わせて背中を優しくさするなどして入眠を促す。
  • SIDSや窒息事故のリスクを減らすため、子どもを仰向けに寝かせる。 
  • 睡眠中にうつぶせになった子どもの体勢を確認し、仰向けに戻す。

実習生の動きと気づき

  • 子どもによって寝かしつけの仕方が違うことに気づいた。保育者は安心できるやり方を把握していた。
  • 午睡中も定期的に呼吸や顔色、体の向きなどを確認することが大切だと学んだ。

環境構成

  • コットを並べる。
  • 安心して午睡できるよう、一人ひとりの寝る場所を決めておく。
  • 室内の明るさを調節する。

例文⑧帰りの会~降園

子どもの活動

  • 帰りの会をする。
  • 自由遊びをする。

保育者の動きと配慮

  • 降園の用意をしながら子どもたちの遊びを見守る。
  • 帰りの会では笑顔で明るく歌を歌う。
  • 朝泣いていた子どもの保護者に、園では元気に遊んでいたことを伝える。
  • 子どもの目を見て「さようなら」と挨拶をする。

実習生の動きと気づき

  • 保育者間で保護者への伝達事項を共有していた。担当する保育者が変わっても必要な情報を確実に伝えられるよう、職員間で連携することが大切だと気づいた。
  • 他児が降園する様子を見て泣く子どもがいた。「寂しくなったね。一緒に遊ぼうか。」と言葉かけをし、一緒に好きな遊びを探すと、泣き止んで遊ぶことができた。

環境構成

  • 保護者への伝達事項を職員間で共有できるよう、職員用のボードを用意しておく。
  • 子どもの様子に応じて玩具を入れ替える。

例文|反省・考察・感想

  • 戸外遊びの際、外を眺めている子どもが何もしていないと思い、他の遊びに誘おうとしてしまった。しかし、担当保育者は「何が見える?」「あ、ブーブーが通ったね。車だね」など、子どもの目線の先にあるものを一緒に見ながら言葉かけをしていた。その姿から、私は子どもの興味や気づきを十分に捉えられていなかったと反省した。子どもが見ているものを共有しながら言葉を添えることは、物と言葉を結び付けたり、興味を広げたりすることにつながるのではないかと考えた。今後は子どもの探索活動を大切にし、目線の先に注目しながら関わっていきたい。

まとめ

1歳児は行動範囲が広がり、「自分でやってみたい」という気持ちも少しずつ芽生えてきます。

日誌では行動だけでなく、その思いを保育者がどのように受け止め、必要な援助に繋げているかにも注目してみましょう。

発達には個人差があり、0歳児や2歳児に近い姿が見られることもあります。実際に観察した子どもの姿に合わせて、前後の年齢の記事も参考にしてみてください。